健康ガイド

「眼底検査」を受けたことがありますか?

皆さまは「眼底検査」を受けたことがありますか。目が良くて、眼科には縁がない、という方のために説明してみます。

「眼底」とはどこをさすのでしょう?

仰向けに寝たときの眼球の形を、ふたのついたお椀と考えてください。ふたは黒目(角膜)ですが、これは透明なのです。そしてお椀の中身は澄まし汁(水晶体、硝子体)で、これも透明です。 ですから、ふたの上から光をあてればお椀の底をのぞくことができるのです。「眼底」とは、このお椀の内側の部分をさします。

「眼底検査」で何がわかるのでしょう?

お椀の内側には一人一人に個別の絵柄が描かれています。最も目立つ模様は「網膜血管」と「視神経乳頭」です。「網膜血管」は人体の中で唯一、外から直接見ることのできる血管です。動脈硬化、高血圧、糖尿病などでおこる全身の血管の変化がここに現れます。「視神経乳頭」は脳とつながっている視神経の端末です。脳の病気(脳圧亢進など)や目の病気(緑内障など)で変化が現れます。

眼底検査鏡でみた眼底

「眼底検査」はどのようなときに受けたらよいでしょう?

健康に自身のある方でも、40歳を過ぎたら人間ドックなどで眼底検査を受けることをお勧めします。これは特殊なカメラで眼底の写真を撮るもので、ごく短時間ですみます。動脈硬化の程度をみたり、緑内障の早期発見に役立ちます。

内科疾患(高血圧、糖尿病など)で治療中の方は、視力などに不自由がなくても、眼科を受診して眼底検査を受けてください。特に糖尿病では眼底出血をおこしやすく、視力の低下に気づいたときには手遅れ、ということもあるのです。この場合は「散瞳」といって、瞳孔を広げる目薬をさして医師が眼底のすみずみまで観察します。検査にかかる時間は30分~1時間ほど、痛みはありません。しかし瞳孔の機能が半日程度麻痺しますので、検査終了後4~5時間は車の運転や細かい手作業などができません。

「目は心の窓」とは良い言葉ですが、こうしてみると「目は体の窓」ですね。