肩こりは危険信号?(2)-肩の痛み[肩関節周囲炎]

(1)肩こりは危険信号?

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

四十肩・五十肩は、50歳頃、肩やその周辺まで痛みが広がり、やがて自然に治っていくという症状に対して昔から使われていた言葉ですが、現在では、これを肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)と呼んでいます。

肩関節周囲炎は、骨に異常はないが、肩を動かしている内側の筋肉(腱板)や周囲の筋肉に一時的な炎症がおきる症状です。炎症がおきる原因として、加齢により筋肉が弱くなり腱がすり切れて弱くなる(腕を90度まで上げると痛くなる)、肩の腱に石灰が沈着することなどが挙げられます。

肩の構造(筋肉) 肩の構造(肋骨)

図1:右肩の骨と筋肉(正面から見た図)
(筋肉・肋骨の図はマウスのドラッグで移動可能)

鎖骨(さこつ)/肩峰(けんぽう)/烏口突起(うこうとっき)/肩甲骨(けんこうこつ)
烏口上腕靱帯(うこうじょうわんじんたい)/棘上筋腱(きょくじょうきんけん)/棘上筋(きょくじょうきん)/上腕二頭筋長頭腱腱鞘(じょうわんにとうきんちょうとうけんけんしょう)/上腕二頭筋長頭腱(じょうわんにとうきんちょうとうけん)/三角筋(さんかくきん)/上腕二頭筋長頭(じょうわんにとうきんちょうとう)/上腕二頭筋短頭(じょうわんにとうきんたんとう)/肩甲下筋(けんこうかきん)

※腱(けん)=すじ
 筋肉の両端にある、筋肉と骨を結びつけている繊維性のひも状の組織
※腱板(けんばん)
 肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱の総称
※靱帯(じんたい)
 骨と骨を結びつけている繊維性のひも状の組織

実は・・・・・・肩には二つの関節があります

関節包(かんせつほう)

肩関節には、肩を動かす筋肉の上下に二つの関節の袋(関節包-かんせつほう)があります

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図2:右肩関節の構造(正面から見た図)

  • 肩峰下滑液包:上腕骨と肩峰の間にある。肩を上げていく時、上腕骨頭が肩峰の下を通ってゆくが、その際スムースに動くよう肩峰下滑液包が、クッションの役割をしています。
  • 肩関節関節包:上腕骨と肩甲骨の間にある。これも、クッションの役割をしています。

痛みや炎症が発生するのは・・・・

肩を動かす筋肉(腱板)が上腕骨と肩甲骨に挟まれる事により、小さな傷が生じるためです。

治療について

痛みの程度や期間により治療方法が異なります。医師の指示に従い正しく対応しましょう。

時期 急性期 慢性期
期間

2~3週間

1~2ヶ月

対応 安静(日常的な動きは可) 保温
運動(肩をゆっくりと動かしてゆく)
治療 痛み止めの内服薬・湿布薬
関節注射
症状に応じて実施
痛み止めの内服薬・外用薬
関節注射

肩の体操について

強い痛みが落ち着いたら、肩の動きを良くする為、無理のない運動をしましょう。医師や理学療法士の指導の下、毎日少しずつ続けてください。
痛みが強くなるようなら、中止して医師に相談しましょう。

運動の例

アイロンなどを持って腕を回す 痛みが強い場合には、前後・左右の振り子体操から始める
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肩に手を置いて、輪を描くように肘を回す 後ろで手を組み、前後に動かす
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